岳女

 先月初めの事だった。 
「ねぇ~竹爺、タマキさんの快気祝い登山をやろうよ。」

 タマキさんとは、我が山岳会に今年から加入した
新人さん。
 
 彼は度々、同じ山岳会のガイド 岳ちゃん が募集
するツアーに参加しているオラの仲間でもある。

 岳ちゃんツアーの参加者はリピーターが多く、何度か
参加すると強力なネットワークが出来上がってしまう
ようだ。

 このようにして知り合った友を初め、岳ちゃんのツアーに
参加している人々を、誰が言ったかいつのまにか「岳友」
そう密かに読んでいるらしい。
 そして、その中でも女性たちは「岳女」と呼ばれている
うわさが実は以前から耳にはいっていた 

 おっと、誤解しないでよ。そう言っても決して
岳ちゃんの愛人ではないからね  

 その岳女のひとりでもある、みどりちゃんから言われ
集まったメンバーで、「タマちゃん快気祝飯豊山行」が
22、23日われたのです。

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 22日当日朝、『天狗平ロッジ』で出発前の準備に
いそしむ今回主人公のタマちゃん。
その様子を優しく見守るホーリーとロッジ管理人の
小関さん。

 すべての役者が出そろったところで、温身平の
駐車場へ移動。
 
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 行程は、我が相棒のホーリーが立てた。
当初はこうだ。まずは、石転ビの出合いを登り門内方面
そして門内小屋泊まりか頼母木小屋泊まり。それから
<杁差岳>に向かって大石ダムに下山するコース。

 考えただけで、誰も乗ってこないようなハード山行。
しかし岳友や岳女、意に介さず乗ってきた。

 オラとホーリーの凸凹コンビがリードする山行に
主人公のタマちゃん。
それに、岳女の言い出しっぺみどりちゃんと
チカちゃん、イトちゃん、ゆかちん・・・・・だった
筈だが、いつの間にか我々の傍に声も立てずに
静かに佇んでいる岳女?がいた。
もちろん、登山届にその名は無かった 

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 た、た、たしかオラが会長や副会長等関係者に
出した登山届には7人とハッキリ書いて出した
筈だが・・・・・







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 梅花皮小屋を6時30分に出発してから3時間
15分で三本カンバ到着。

 ここまで下がるとさすがにガスは晴れ、下界が
見通せるようになる。

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 下界でも、雪が解ければ早く見れるショウジョウ
バカマだが、今日見る 色鮮やかなショウジョウ
バカマは格別な気がした。

 稜線で見たイチゲもきっと、前日の天気から
一転してこんなに視界が開けたところで見るなら
みんなも感嘆の声をあげたことだろう。

 惜しかった。
良く、「山は逃げない。」と言われるけど山の
表情やそこに咲く花々は変化する。
特に、飯豊は雪解けが遅く残雪の消え際から
春の花が咲き始め、そしてその隣陽のあたる
所からは夏、秋の花と変化する。

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 先週の岳ちゃんツアーで、『梅花皮大滝鑑賞
ツアー』に参加したみどりちゃん、ペーター
貴公子タクちゃん、マユさんたちは  所々に
現れてくる幻の滝に目を奪われては足を
止める。

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 こちらもそうだった。
時折、見えてきた石転ビの雪渓は上部こそ
ガスで覆われていたが、中ノ島上部までしっかり
現れ、魅せてくれる。

 前日自分の登った場所だから、感慨もひとしお
なんだろう。
自分で自分にしたい気持ちでいっぱいだったろう。

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 それがこれだ
なーんて威張れるほど良く撮れてはないです。

 肉眼で、石転ビを登り下りする人々が見え
参加者もびっくりしていたようだ。

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 感激していた全員の様子に、さらに貴公子が
追い打ちをかける。
 な、なんと飯豊にオカリナの響きを与えたのだ。

 素晴らしかった。みんな   

DSC06350_convert_20170614182144.jpgいね

 山の神も感激したのか、急登と言われる
梶川尾根を、全員安全に何事もなく、只々
感激を与えながら、無事に下山させてくれました。

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 先に、石転ビを下りてきたウタマルマンたち
長井山岳会が出迎えてくれた駐車場に、13時
35分に到着して解散式。

 「また会いましょう  」
 「また会おう  」
 
 こうして、登山劇場は幕を下ろしましたとさ  

『岳ちゃんツアー報告』
「貴公子ツアー報告」

 みんなに感謝して  です。











まーちゃん

 10日、11時40分に北俣出合い到着。
なんとか、まーちゃんも合流し、一緒に休憩。

 しかし、ここからが石転ビの最大傾斜部になる。

 これからのまーちゃんの足の具合が気になるが
天候も怪しくなってきた。

 岳ちゃんと相談した。
今まで通り先ず岳ちゃんがみんなを先行し、上まで
行く。
遅れるまーちゃんの後を、オラが落ちないように
補佐しながらなんとかゆっくり登る。
岳ちゃんが小屋に到着したら、我々を迎えに来る。

 その通りに行動したが、やがて雨が本降りに
また、ガスが出て先行するみんなが見えなくなって
きた。

 なんとか、必死について行こうとするがまーちゃん
弱音を吐いた。
「  ダメだ、一歩も歩けない・・・」
「  大丈夫だ明るいうちに着ければいいんだよ
それにスーパーガイドの岳ちゃんが迎えに来る。」

 登って行くうちにまーちゃが突然横を向いて
登り始めた。
右、左と何度か繰り返しているうちに、すると
どうだろう。前を向いて一歩ずつゆっくり急斜面を
登ることが出来ているではないか。

 なんとか中ノ島に上陸出来、その長い夏道を
登った直後に、今度は激しい雨に加え閃光と
凄まじい爆音のように鳴り響く雷が襲ってきた。

 隠れる場所がない。
オラも怖いがまーちゃんも怖いだろう。

 近づいてくる、雷におびえながらも近づいて
来た小屋まで何とか気力を振り絞って登る。

 すると、ついに13時10分頃みんなの待つ
小屋に到着した。
着いてみると、先行したみんなにほとんど
遅れずついて行けたことが分かったのです。

 みんなも頑張ったけど、まーちゃんも頑張り
ました。

 そして、スーパーガイドの調理する米沢牛の
すき焼きを食べ、一晩ぐっすり寝たまーちゃんは
すっかり元気を取り戻した。(写真真ん中)
 長井山岳会の地下足袋あんちゃとウタマルマン
たちから激励を受け、元気でみんなと一緒に
<北俣岳>を登って、梶川峰を下山します。

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 『天狗平ロッジ』管理人の小関さんと無線で
連絡を取り、気象情報を仕入れて予定通り
梶川下山を決行。

 風は人間を吹き飛ばせるほどの威力もなく
ただ吠えている感じだ。
 
 30分ほどで、<北俣岳>通過。

DSC06309_convert_20170614181139.jpg

 門内側の斜面にはハクサンイチゲがまだ
咲いていた。

 こんな中でもイチゲちゃんは、オラたちを
見て励ましてくれているのだ。  

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 門内小屋で休憩し、扇の地神から梶川尾根に
入るが、この頃になるとそれまで吠えていた風も
嘘のようにいつのまにか消えていた。

 そして、少しずつ劇場の舞台が開くように
ガスの帳が上がる。

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こちらもどうぞ 「弥彦日和」








石転ビ登山劇場

 石転ビの出合いまで3時間。

 単独行なら2時間位だから、 決して早くはない
タイムだ。
でも、気持ち良いステップを刻みながら、ここまで
緩やかな傾斜の雪渓を登ってくるのが岳ちゃん流。 

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 ゆかちんとまーちゃん。
こちらの二人、岳ちゃんツアーの常連さん
ですが互いに顔を合わせるのはお初かな?

 共通しているのは、どちらも石転ビを登る
のもお初になる。

 当然気合が入る 
 
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 気合を入れて9時30分に出発。 

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 一般参加者は1名のキャンセルがあり
9名です。
東京、千葉、茨木、福島、新潟、宮城から2名
そして山形から2名の9名が参加しました。

 たくちゃん、まーちゃん、ゆかちん、まゆさん
みどりちゃん、ペーターなど知った顔が多い   

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 いつの間にか途中で抜いた7人パーティーの
方々が遠く後ろをついてくるのだがおかしい

  なぜって・・・
そろそろ、出合いにササヤンたちが現れて
良いころなのに、いくら振り返っても見えない
のです。

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 岳ちゃんリズムを刻んで1時間ほどで、休憩
地点である本石転ビ出合いの上部到着。

 少しの間、息をつくことのできる場所でもある。 

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 朝、出発するとき「なんだか雲行きが怪しく
なりそうだ。」そう思ってたことが、やがて現実味
となってくる気配がしてきた。

 岳ちゃんがお客様を忘れてきたせいなのか
いや、きっとそうだろう 

 上空にはそれまで青と白色が程よくコントラストを
なしていたのですが、なんだか鉛色に変わってきた。

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 「 もうすぐ北股の出合いだ、頑張ろう  」

 本石転ビを過ぎたあたりから、列に変化が
出始めくる。
どうやら、まーちゃんの足が少しずつ悲鳴を
あげ、攣りはじめてきたようだ。

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 休憩地点の北俣出合いから岳ちゃんが下りて
来てくれた。

 とりあえず、まーちゃんのザックを休憩地点まで
持っていく為だ。
 
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 さあ、これから急斜面に挑まなければならない
まーちゃんの運命やいかに・・・・・ 


 ウタマルマンの言う石転ビ劇場はこうなるのだ


  
 
 

雲行きが・・

 6月10日

 かーちゃんが早起きして、いろいろ準備して
くれた物をザックに詰めこむと、オラの支度は
オーケーさ。
 
 「 顔を洗ったらすぐ塗れって言ったべ。」

 おっと、忘れちゃいけないのが日焼け止め。
これをバカ殿のように塗れば官僚となる。

 そして、5時過ぎに出発  

 5時30分頃、駐車場に到着するとそこに
停めてある車から、登山者が下りてきた。

 そして待つこと数分、この日オラたちとは
別に登る友人たちも続々登場。

 ウササヤンとアキちゃんは、同じグループ
ウタマルマンは別グループと3団体が石転ビ
の雪渓を登る。

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 オラたち山岳会のプロガイド、吉田岳さんの
『岳ちゃんツアー』で石転ビに臨む。

 一応オラはそのツアーのサポートで参加する。
 
 徐々に集まってくるメンバーを見るとほとんどが
知った顔ばかり。
 だが、ここで岳ちゃんがこんなことを言い出した。
「小国町から、お客さんを乗せてくるのを忘れた。」

  たまげた 

 何年か前、うちの会長が保全整備の下見の為
梶川尾根をササヤンや、新潟山岳会のヤス君達と
登ろうと、当日朝『天狗平ロッジ』に駆け付けてきて
「ザックを忘れてきた。」
 これにも一同唖然としたものだったが、これと同
等の岳ちゃんに、開いた口がふさがらなかった。

 オラたちより少し遅い出発の我が山岳会の
若き救助隊長マサ君にお願いして乗せてもらって
来ることで解決したのだが、それにしてもなんだか
この先、雲行きが怪しくなってきそうだ。

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 後発隊のメンバーに見送られながら6時20分
登山届所の前を通過する。

 予報の雨が気になるが、温身平のブナ林を
ワイワイにぎやかに足慣らしを兼ねながら
歩く。
 
 天気が良ければ、ここを狙ってハイキングに
訪れる方々も多くなる今週末だろう。

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 しかし、その思いもオラたちが「温身平」の
看板があるその手前で変わる。
心配していた小雨が降りだして来たからだ。

 7時44分にうまい水到着。

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 休憩した後は、婆まくれを通過していよいよ
雪渓に突入する地竹原の状況が気になる。

 先週はなんなく通過したのだが、クラックが
入っていたりして今週ここで乗れるかだ。

 岳ちゃんが一人で先行して、オーケーマークを
出してくれた。 

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 滝沢の出合いまでくると、一般参加者であり
ながら専属カメラマンでもある貴公子が言う。
 先週、この上流にある梅花皮大滝に行った
方達がいるってさ。幻のだぜ、どうやって
行ったんだろう?」

 「梅花皮大滝ツアー」に参加した方々が思わず
ふきだした 

 それを見て楽しむ貴公子「  」だった。

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 さあ、ここから梶川の出合いを経ていよいよ
石転ビの出合いだが、なんだか上空に少しずつ
青色が見えてくるようになってきた。
 






プロフィール

竹爺

Author:竹爺
性別 男性

モンテディオ山形が好きで、トレッキング
大好き。ロードレーサーにも乗る行動派
オヤジです  

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