2月に「<長井葉山>の小屋に泊まろうよ。」
「うん、良いよね

」 正月山行に参加した山友達が
一斉に頷いた。
ホーリーが日程調整して、2月24~25日に決行する
案内を出してくれたのですが、中々仕事の都合等で皆が
揃うという事が出来なかった。
残念だったが他に参加可能の山友達を募り、道の駅に
集合。
白兎尾根と勧進代尾根両方から近い蔵京十文字の除雪
最終地点まで乗り合わせて移動し出発。

ホーリーと岳人長井のウツギさん、ササヤン、アキちゃん
みどりちゃん、タマちゃん、たっちゃん、フカ君それに
かーちゃんも参加して全部で10名。

泊まりの気楽さ故、のんびりと登る予定だったが、正月
同様にスタート時は快調な滑り出しだったものの、上部に
行くにつれ、やはり冬山の厳しさを葉山の神は我々に
否応なしに与える。
こうなると、気持ちは早く小屋に辿り着きたくなってしまう。
初参加のたっちゃんは、緊張からか普段はパワフルな
登りで先頭をグングン行くのだが、なんと足が攣るという
初めての経験。やはり葉山の神の洗礼か・・・

かーちゃんに至っては、久しぶりの登山に呆れられたのか
稜線で強風に煽られ飛ばされた。稜線の淵を歩いていれば
きっと滑落したかも知れない程だった。
小屋に到着すると、屋根から迫り出した雪庇がストーブの
煙突を包み込み、容易に暖を取らせてはくれない。
急いで男性陣はスコップ片手に、分厚くなった雪の塊を掘り
下げ、ホーリーが秋のうちに準備してくれていた薪に火を
与えてストーブに命を吹き込んだ。
ここまで来れば、皆にも余裕が生まれそれぞれのザックから
いろんな食材が湧き出てくる


メインは肉料理。
そして、森伊蔵。
前日に、北アルプスに行って帰ってきたばかりで疲れて
いる筈のササヤンも、なんとか笑顔が戻ってきた。
そして、日中から始まった夜会は延々と続き、しまいには
燥ぎすぎたオラは、「

そろそろいい加減にして寝ろ。」と
一喝され、その様子をまざまざと見せつけられた山友達は
まるで自分が怒られたのでは?と勘違い。這う這うの体で
シュラフに潜り込み、夜会は自然消滅

いつの間にか強風も自然消滅していた。
葉山の神も、かーちゃんに一喝されたか。

おかげで翌日は皆体調万全。
朝食後は、トレッキングを楽しんだ。
生憎眺望はイマイチだったが、それでも山歩きが大好きな
男と女。

遊んだ。楽しめた。思う存分。

イザベラ・バードが「東洋のアルカディア」と称した
置賜平野を皆が見る。
この景色、この気持ち。ここに立つ者しかわからない。

「また会おう。」
約束はするのだが、登山口が近づいてくると自ずと
口数が少なくなる。
楽しみを共有できた分だけ、別れが惜しくなる。
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- 2018/04/06(金) 17:40:02|
- 山
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