雨を愛す

 梶川峰の上部にあり、雨が降るたびに川の様相を
見せる裸地がある。

 その雨が通る道が出来、やがて掘れて行く。
登山者がそこを通り、また荒れる。

 人もただ手をこまねいて、荒れるままにしておく
筈もない。 

 石ダムを作ったり、土が動かないようにネットを張り
何年もかけて発芽を促したりしている。

 毎年、飯豊連峰ではどこかしら登山道整備を行い
この雄大な景観を守っている。

 まだ、残雪が近くに残る裸地近くにはチングルマが
咲き、ガスに覆われ下を向きながら歩く登山者を
励ましてくれた。

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 強くはないが雨が降っていた。 

 自分も読んだ「三国志」を書いた、吉川英治の
言葉がある。
「晴れた日は晴れを愛し、雨の日は雨を愛す。
楽しみあるところに楽しみ、楽しみなきところに
楽しむ。」
つまり、どこに居てもどんな場所でもその状況を
受け入れ楽しむってことだね 

 ホーリー、ハイジ、タマちゃん、チカちゃん
イトちゃん、ユカちん、みどりちゃん。
みんな、この言葉にぴったりするほどの元気者
達。誰もいない飯豊の稜線を明るくする 

 扇の地紙12時10分着。
降っていた雨も上がり、それまで纏っていた
カラフルな我々の雨具を、山の神が剥ぐ。

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 12時40分、<地神山>

 ザックを下ろし休憩していた時だった。
「なんだか、人の声が聞こえうれしくなった。」
ガスの中から突然現れたランニング姿の男性が
我々を見て話しかけてきた。
「弥平四郎から来た。これから大石ダムに下りて
関川村の『ゆ~む』まで行きます。」

 新潟市から来たというパワフルなトレランの
男性の言葉を聞いて、みんな苦笑する。 

 オッタマゲー  なのは、背中の薄っぺらな
ザックに着替えとサンダルが入っており、風呂で
汗を流した後は電車で新潟まで戻るそうだ。

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 気温があまり上がらなかったからだろうか、いつも
<地神北峰>付近で見られるデリンちゃんことイイデ
リンドウが見られなかった。

 そのデリンちゃんと会えたのは、<頼母木山>付近。
13時40分でした。

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 14時に「頼母木小屋」到着。
ここで、予定通り泊まろうかなと管理人小屋をノック。
するとホーリーが「竹爺、明日の天気は雨。それなら
<杁差岳>まで行き、杁の小屋に泊まろう。」

 情報を得ようと無線で小国山岳会のメンバーを
呼び出したら、副会長の弥輔さんが応答してくれた。
アドバイスをもらい、みんなの意見を聞いたところ
大石ダムに下りるなら、少しでも進べ~と決まった。

 本当にみんな元気が良い。
きっと 『岳ちゃんツアー』 で鍛えられたんだろう。

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 「頼母木小屋」からは花園だった。
天気が良ければ・・・・ イヤイヤ、贅沢は
言うまい。
この環境を楽しむのが良い。
 
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 14時50分<大石山>を通過。

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 「 <鉾立峰>まで一気に行こう。」
 ハーイ  」
 
 元気だ、とにかく元気 

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つづきですが

 ふふっ 
どこまで進んだかわからなくなっちゃった。

 湯沢峰の辺りを通過したのは覚えているのですが
アッ  思い出しました  

 8時10分に滝見場到着。
出発前にはロッジの管理人、小関さんとこんなやり取りが
あった。
「いつも竹爺の来るときは雨だ。そうだ、お前が雨男なんだ。」
 ち、違う。オラは絶対晴れ男だ。」 
「いや、お前が雨男だ。」
・・・・・・」

 直前の天気予報は午後から雨となっているが
その前までは、ずっと雨の予報だったので、きっと
オラのせいで良くなってきてるんだと思わざるを
得なかったのです。

 そう言えば、ハイジも晴れ女を自称している。
彼女の力もあったのだろうか?いずれにしても
まだ雨は降らない。

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 滝見場から見る石転びは、両岸に渡って亀裂が
3本位走っている。
先日、帰ってから用があって副会長の弥輔さん宅に
お邪魔して、話ついでに「 週末29日は友人を
連れ石転ビを登ろうかと思っている。」と言ってきた。
 それから二日後に弥輔さんから電話があり
 本石転ビの下の亀裂が両岸まで1mを
超えたようだ。石転ビを登るのは無理だ。」 
そう言われた。

 だが、オラ達が登った時はそんなことを感じず
この日に登った我が山岳会のシミケンさんたち
だろうか、この滝見場から登って行くのを確認
することができた。

 「 五郎清水まで頑張ろう。」
ホーリーにみんな励まされながら、途中で登山道
両脇にあるノウゴウイチゴを摘み、「んま~い
「こんな時、甘みと酸味のこれは最高ね  」
そう言いながら、梶川の急登を登る。 

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 9時を過ぎたあたりだろうか、五郎清水到着。

 大石の裏にある、岩の間から流れ落ちる冷たい
水を口に含むと、熱を帯びた身体が一気に冷える。
梶川を登り下りする登山者を癒してくれる水でも
あるのです。

 ホーリーから、今年のリンゴのお裾分けが。
シャリっとした歯ごたえとあま~い感覚がとても
良い。

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 力をもらってまた急登に挑む。

 みどりちゃんといつも登るとき言ってたことが
ある。
 靴の底の減りが限度を超えているよ。」
 え~まだ溝はあるし大丈夫だよ。」
そう言ってたのだが、どうやら今回の登山で新靴の
デビューを果たした。

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 10時5分、カンバに到着。
ここから見る梅花皮大滝。

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 10時56分、梶川峰到着。

DSC06425_convert_20170727210005.jpg

 わりわりぃ~。
また時間切れだ。
月末の作業でどうにも時間が取れない 

 お詫びに、続きにこの時みた写真を貼っておきます。








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佇んでいたのは

 アホーなとーちゃんだが、いくら引っ張るからって
わざと昨日アップしなかったわけじゃない 

 昨日は、先月に行われたドックの検診で、引っ掛かった
項目のひとつを精検するために、我が山岳会の山仲間
Dr.まっちゃんが所属する『公立置賜総合病院』に行き
MRIの検査を受けてきた。

 今年のドックから、新たに脳梗塞や心筋梗塞のリスクが
血液検査でわかるという ロックス・インデックス という
検査項目が増え、オプションで約13.000円位かかるのだが
自分の父が脳梗塞を起こしていることや、自分が脳動脈瘤
のため、過去に手術を受けたこともあって初めて検査を
受けてみたのでした。

 そして先日、見事「おめでとうございます。ハイリスクの
結果が出ました。」と当確のお知らせ。もちろん冗談だが
ハイリスクの結果だけは本当だった。

 すぐ、かかりつけの医者に結果を持って行き相談。
先生は、「何?この検査・・・。初めて見た。」と驚いて
いたが、他の検査項目の数字の値を見ながら、「そんなに
心配することはないが、果たして病院で頸動脈のMRIの
検査はしてくれるかな。」
 
 そしてすぐ、『公立置賜総合病院』に行き、動脈瘤の
検査とその頸動脈のMRIを主治医に頼んでみました。
 何?この検査結果・・・。これをコピーしても
いいかな。」 「 えーよ。」

 結局、主治医も新しいロックス・インデックスの検査
方法や結果がわからなかったようで、それでもMRIで
頸動脈の血管を調べてくれることになり、昨日検査を
受けてきたんです。

 結果は、頸動脈の血管に詰まり等で細くなってる
兆候も見られず、頭部にも新しい瘤もできていない
うれしい結果がでました。
 
 この歳になると体の中にいろんな変化(老化)が出て
それが気持ちと一緒についてこなくなるのが怖くなる。 

 おっと、そんなことはどうでもいいんですね 
先日のつづきが知りたいんですよね。

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 オラと相棒のホーリーが取る体制は、山岳ガイド
岳ちゃんのサポートで行く体制と同じように、知識と
リードがうまいホーリーが先頭を取る。そして一番
最後がオラになる。

 いつもだが、どんな隊列になっても必ず先頭の
リーダーにつく二番目には指示をしないのに
勝手にハイジが入ってくる。
 
 「  ハイジ   」
そう、出発時に声も立てずに佇んでいたのはオラの
姉弟子ハイジだった。

 実は、ハイジから連絡があり、「 私も途中まで
一緒に行き、梅花皮小屋に行くわ。」
姉弟子の言葉なので素直に従うオラだった。

 5時に駐車場を出発。

 計画書には、休憩を多めに取りながらのゆっくり
登山を心掛ける。
そのため、梶川でいつも休むポイントを変えながら
こまめの休憩を取る。 

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 天気予報は前日まであまり良い状況でないとの
事だったが、7時17分湯沢峰に到着した時点では
快適な登山が出来ている。

 やっぱり晴れ男の異名をとるオラの力もあるな 

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 おっと・・・すまんです。
どうやら時間が来てしまったみたいなので、この
続きは夜になりそうです。悪しからず 






_

岳女

 先月初めの事だった。 
「ねぇ~竹爺、タマキさんの快気祝い登山をやろうよ。」

 タマキさんとは、我が山岳会に今年から加入した
新人さん。
 
 彼は度々、同じ山岳会のガイド 岳ちゃん が募集
するツアーに参加しているオラの仲間でもある。

 岳ちゃんツアーの参加者はリピーターが多く、何度か
参加すると強力なネットワークが出来上がってしまう
ようだ。

 このようにして知り合った友を初め、岳ちゃんのツアーに
参加している人々を、誰が言ったかいつのまにか「岳友」
そう密かに読んでいるらしい。
 そして、その中でも女性たちは「岳女」と呼ばれている
うわさが実は以前から耳にはいっていた 

 おっと、誤解しないでよ。そう言っても決して
岳ちゃんの愛人ではないからね  

 その岳女のひとりでもある、みどりちゃんから言われ
集まったメンバーで、「タマちゃん快気祝飯豊山行」が
22、23日われたのです。

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 22日当日朝、『天狗平ロッジ』で出発前の準備に
いそしむ今回主人公のタマちゃん。
その様子を優しく見守るホーリーとロッジ管理人の
小関さん。

 すべての役者が出そろったところで、温身平の
駐車場へ移動。
 
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 行程は、我が相棒のホーリーが立てた。
当初はこうだ。まずは、石転ビの出合いを登り門内方面
そして門内小屋泊まりか頼母木小屋泊まり。それから
<杁差岳>に向かって大石ダムに下山するコース。

 考えただけで、誰も乗ってこないようなハード山行。
しかし岳友や岳女、意に介さず乗ってきた。

 オラとホーリーの凸凹コンビがリードする山行に
主人公のタマちゃん。
それに、岳女の言い出しっぺみどりちゃんと
チカちゃん、イトちゃん、ゆかちん・・・・・だった
筈だが、いつの間にか我々の傍に声も立てずに
静かに佇んでいる岳女?がいた。
もちろん、登山届にその名は無かった 

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 た、た、たしかオラが会長や副会長等関係者に
出した登山届には7人とハッキリ書いて出した
筈だが・・・・・







 梅花皮小屋を6時30分に出発してから3時間
15分で三本カンバ到着。

 ここまで下がるとさすがにガスは晴れ、下界が
見通せるようになる。

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 下界でも、雪が解ければ早く見れるショウジョウ
バカマだが、今日見る 色鮮やかなショウジョウ
バカマは格別な気がした。

 稜線で見たイチゲもきっと、前日の天気から
一転してこんなに視界が開けたところで見るなら
みんなも感嘆の声をあげたことだろう。

 惜しかった。
良く、「山は逃げない。」と言われるけど山の
表情やそこに咲く花々は変化する。
特に、飯豊は雪解けが遅く残雪の消え際から
春の花が咲き始め、そしてその隣陽のあたる
所からは夏、秋の花と変化する。

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 先週の岳ちゃんツアーで、『梅花皮大滝鑑賞
ツアー』に参加したみどりちゃん、ペーター
貴公子タクちゃん、マユさんたちは  所々に
現れてくる幻の滝に目を奪われては足を
止める。

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 こちらもそうだった。
時折、見えてきた石転ビの雪渓は上部こそ
ガスで覆われていたが、中ノ島上部までしっかり
現れ、魅せてくれる。

 前日自分の登った場所だから、感慨もひとしお
なんだろう。
自分で自分にしたい気持ちでいっぱいだったろう。

DSC06345_convert_20170614182051.jpg

 それがこれだ
なーんて威張れるほど良く撮れてはないです。

 肉眼で、石転ビを登り下りする人々が見え
参加者もびっくりしていたようだ。

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 感激していた全員の様子に、さらに貴公子が
追い打ちをかける。
 な、なんと飯豊にオカリナの響きを与えたのだ。

 素晴らしかった。みんな   

DSC06350_convert_20170614182144.jpgいね

 山の神も感激したのか、急登と言われる
梶川尾根を、全員安全に何事もなく、只々
感激を与えながら、無事に下山させてくれました。

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 先に、石転ビを下りてきたウタマルマンたち
長井山岳会が出迎えてくれた駐車場に、13時
35分に到着して解散式。

 「また会いましょう  」
 「また会おう  」
 
 こうして、登山劇場は幕を下ろしましたとさ  

『岳ちゃんツアー報告』
「貴公子ツアー報告」

 みんなに感謝して  です。











プロフィール

竹爺

Author:竹爺
性別 男性

モンテディオ山形が好きで、トレッキング
大好き。ロードレーサーにも乗る行動派
オヤジです  

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